90年代前半生まれにとっての私鉄特急のスターってこの辺り
タイトルが冗長になってしまう。
西鉄8000が引退ということで盛り上がっている。塗装戻したり、定期運用終了後に復帰させたり、最後の最後までファンサービスたっぷりですごいなーと感動している。結局乗りに行くことはなかったけど、2ドア転換クロスシート車って問答無用でかっこいいと思ってるから惜しいことをした。
幼少期に鉄道が好きだと、図鑑で覚える最新型が永遠にスター性を持つという持論がある。自分と同世代だと、新幹線は300系が500系、特急は253系…みたいな具合。色々あるから挙げるとキリがない。当たり前だけど、バブル期の車両が多かった。
大手私鉄沿線に住んでいたわけではないけど、図鑑で見て印象に残っていたのは以下の辺りだろうか。面倒だから愛称でまとめる。写真は適当だけど許して。
有料特急と無料特急が入り混じってたりそもそも写真がなかったりするけど気にせず。
・小田急HiSE
広田さんの乗り物アルバム(で合ってる?)で一番に載っていた記憶がある。
写真だと白と赤でいかしてたが、実物を見ると思ったよりクリームが強くてがっかりした。初めて乗ったとき、ハイデッカー車特有の段差で特別な列車に乗るという昂揚感を覚えた…気がする。LSEが原色に戻り、この色が見れなくなるのは意外だった。
・京成スカイライナー
これも図鑑でよく出てきた。成田空港に用事がなかったので、乗ることは叶わず、見れたのは引退直前のシティライナーくらい。地下鉄乗り入れ準備をしていたことと、リトラクタブルヘッドライトがツボだった。ゲームで運転をプレイしたとき、定速制御の独特の操作感に驚いた。実際にあれを使いこなしていたのだろうか*1。
・京急2100
図鑑で見たときには既に2100が主力だった。1000とかと顔が一緒でいまいち違いを掴めなかったけど、小学生の頃にMステに出てきたくるりの「赤い電車」と曲前のMCで良さが分かった。それがきっかけで、10年後にはウィーン中央駅でタウルスの発車シーンで感動している自分が生まれてしまったわけだが。
・西武ニューレッドアロー
…写真がない!!
そのくらい縁遠い車両というか。大学生の頃、川越の友人宅に行くときに初めて見たが想像以上の轟音を立てて通過していったのには軽く引いた*2。
今年の2月に川越から新宿まで初めて乗車した。乗り心地や車内は程よく、新宿線の他の列車より圧倒的に速くて楽に過ごせた。
やっぱりこの色。
これまた伊勢崎線方面に縁がなかったものの、新宿乗り入れがはじまってからはわりとよく見るようになった。
未だに車内設備の評価が非常に高い(関東で一番くらい?)から一度は乗り通したい。SL大樹やリバティなど日光・鬼怒川方面の見どころが増えていること、新型車の噂もちらほら聞かれるようになったことから今が旬かも。
特急型じゃないけどこいつも大好き!!
・京王
…って何かあったっけ。写真ないわ。
8000が特急専用車のイメージで乗りに行ったら各停専用車のはずだった7000とかが普通に特急や準特急で来るから引いた。
名古屋の覇者ってイメージ。
中学3年生辺りから何故か名古屋方面と縁が出来て、しばしば名鉄に乗っていた…はずが全然写真がなかった。見ての通りB4*3の写真があるから油断してたけどえらいリニューアルをされてしまってびっくり。あれはかっこよくて好きだけど非常に京ky…いや何でもない。
いま見出しを確認したら「パノラマカー」って書いてあって慌てて訂正した。殺されるところだった。
リニューアル後との違いがいまいちわからない。というか総じて近鉄はよく分からない。好きだけどさ。
広田さんの乗り物アルバムで小田急ロマンスカーと対になって紹介されてた。名阪ノンストップとか最高速度130km/hとか速そうな記述があったけど、土地勘がなかったのでいまいちピンと来なかった。ビスタカーやACEとは色からして大きく違うので、特別な列車なんだろうなーという印象が強かった。
いつだか津から大和八木まで乗ったことがあった。リニューアルされてたこともあるけれど、速くて車内も快適だった…はず。それよりも八木から京都まで乗ったACEの座席が固くてびっくりした思い出が強い。
・南海ラピート
図鑑では「鉄人28号」と言われてたけど、そう言われるほうが分かりにくかった。15年早くスパロボに参戦してたらよく分かったかも。
関空への行き帰りでしばしば乗った。2012年くらいに乗ったときは閑古鳥が鳴いてたけど2016年頃になるといつも混んでた。LCC機内での割引切符をついつい手に取ってしまう。京都に住んでたのにはるかは一度も乗らなかった。
写真を振り返ったら赤いやつばっかり真面目に撮ってた。
・阪神
…特急車ってどれ?
ファンの方々には大変申し訳ないけど、今も昔も阪神の車両は「…?」という印象。。未だに違いがよく分かってない。
ただ、路線は海沿いの工業地帯をかっ飛ばすので乗る分にはとっても好き。
運用範囲とか、神戸近辺の路線の移り変わりは面白く、直特は好きで頻繁に乗った気がする。黄色が来たときやロングが来たときの絶望感もなかなか。
・阪急6300
あいにく定期運用の6300には間に合わなかった。阪急沿線の人らの話が羨ましくて仕方なかった。
追体験したいときは、京とれいんの3、4号車以外に乗っていた。色んな人が言う京都線の特急ってこんな感じだったんだろうなーと思っていた*4。
逆に、友人が遊びに来たときは時間さえ合えば3、4号車に乗せていて、おおむね好評だった。
・京阪8000
言わずもがな。神。プレミアムカーを付けてまだまだ走らせるみたいだけど、いつまで走り続けるのかな。
乗るときは先頭の運転台後ろか、ダブルデッカーの二択だった。座席が気持ちいいから、これなら5時間は乗れると本気で思っている。
一度だけ乗ったリニューアル前の8000。時間なくて天満橋から淀屋橋しか乗れなかったけど…。車内の色合いが地味で意外だった。たった二駅とはいえ人生初の関西私鉄で印象が強烈だった。
・西鉄8000
写真なし。乗りに行ったこともなし。
写真とか見る限りでは、京阪8000みたいな雰囲気なのかなーと思っている。小倉より西側には基本的に用事がなかったからこればかりは仕方ない。乗ったらきっとやみつきになったのは容易に想像できる。
西鉄以外、大部分の車両は見たり乗ったり出来たのは良かった。今の車両と比較すると、お金がかかっている感じだ。今だとパノラマスーパーやラピートみたいなデザインは大胆過ぎて出来ない気がしてならない。
一方でスペーシアやHiSEのヘッドライトとテールライトを一つのケースにまとめた形は鉄道車両らしい雰囲気を感じさせて、これもよくできている。
このあたりの車両が懐かしく感じられるものになりつつあることにいつも驚いてしまdう。更に古い時代への憧れはあるけど、これらの車両がスターだった頃を知っていたのは良かったと心から思っている。